Thursday, July 23, 2015

Alfresco Community 4.2.c〜fでIE11だとログインできない問題への対処方法

こんにちは、そうまです。

今回はAlfresco Community 4.2.c〜fでIE11だとログインできない問題の対処方法についてまとめました。

この「IE11でログインできない」問題は比較的有名ですので、ネット上で探してみると対処方法は見つかります。しかし、記載された対処方法のみを行った場合に別の問題が起きてしまうことがありましたので、今更感がありますがエントリーを書いてみました。
なお、この問題は最新のAlfresco Community 5.0.xでは解消されています。

1. login.get.html.ftlファイルの修正

この問題について検索すると良く提案されている対策です。
ログインボタンのid属性を削除すると、IE11でもログインができるようになります。

<tomcat_dir>/webapps/share/WEB-INF/classes/alfresco/site-webscripts/org/alfresco/components/guest/login.get.html.ftl
57行目:
<input type="submit" id="${el}-submit" class="login-button" value="${msg("button.login")}"/>
<input type="submit" class="login-button" value="${msg("button.login")}"/>
ただし、id属性を削ってしまった影響として、ログインボタンが以下のようにブラウザデフォルトのスタイルに変化してしまいます。


 2. login.cssの修正

デフォルトのスタイルとなってしまったログインボタンをAlfrescoのスタイルとなるように修正しましょう。idでの指定ができなくなりましたので、以下のclassでスタイルを指定した記述を追加します。
<tomcat_dir>/webapps/share/components/guest/login.css
.form-fields.login .form-field input.login-button {
  background-color: #ffa028;
  border-color: #ffa028;
  border-style: solid;
  color: #FFFFFF;
  font-family: Open Sans Bold,Arial,sans-serif;
}
これで、元どおりのスタイルが適用されたログインボタンとなります。



3. login.jsの修正

1.2.の対処方法だけで修正ができているように見えるのですが、実はid属性を削除したことで、javascriptエラーが発生するようになっています。
このエラーはブラウザをデフォルトの設定で使用している場合は表示されませんが、ブラウザでスクリプトのデバッグを行う設定となっていると、ログインボタンを押したときにエラーダイアログが表示されます。

例えばIE11の場合、[インターネットオプション]-[設定]-[ブラウズ]で、「スクリプトのデバッグを使用しない (Internet Explorer)」のチェックを外すと、以下のダイアログが表示されます。



Alfrescoを利用するだけであれば問題にならないかもしれませんが、Alfrescoでの開発の途中など、デバッグ有効にしているとログイン毎にダイアログが表示されて煩わしいため、これも対応しましょう。  

<tomcat_dir>/webapps/share/components/guest/login.js
90行目付近:
 this.widgets.submitButton.set("disabled", true);
 if (null != widgets.submitButton)
 {
     this.widgets.submitButton.set("disabled", true);
 }

109行目付近:
 this.widgets.submitButton = Alfresco.util.createYUIButton(this, "submit", null, {
    type: "submit"
 });
 if (null != this.widgets.submitButton)
 {
     this.widgets.submitButton = Alfresco.util.createYUIButton(this, "submit", null, {
        type: "submit"
     });
 }

なお、Alfrescoから利用されるのはlogin.jsをminifyしたlogin-min.jsですので、修正したlogin.jsからlogin-min.jsを作り直す必要があります。
 javascriptのminifyには様々なツールが提供されていますが、AlfrescoにはYUI Compressorが同梱されていますのでこれを利用します。
$ cd <tomcat_dir>/webapps/share/components/guest/
$ mv login-min.js login-min.js.orig
$ java -jar ../../WEB-INF/lib/yuicompressor-2.4.7.jar login.js -o login-min.js

これで、エラーも発生しなくなりました。

Alfresco Community 5.0.dに続きAlfresco One Enterprise 5.0.1がリリースされた現在ですが、まだまだAlfresco Community 4.2系を継続利用する環境もあると思いますので、その際の参考になれば幸いです。

Thursday, June 25, 2015

Alfresco勉強会#28 でAlfresco 5.0の検索機能について紹介しました。

こんにちは。おおたにです。

先日、弊社オフィスにてAlfresco勉強会#28が開催されました。当日の様子はこちらの記事にも書いてある通りですが、たくさんの方が集まり色々な質問が飛び交いました。発表は先ほどの記事のメタデータテンプレートと私の「Alfresco 5.0の検索機能をみてみよう」の2本立てでした。

私の発表では、Alfresco 5.0で大幅に強化された検索機能の紹介と、その中でも特にファセット検索(検索結果の絞り込み)のGUI上での設定方法について紹介しました。簡単にフィルタを追加できるので、実際にAlfrescoを利用する際にも有用な機能かと思います。


最後に、2点ほどお知らせをば。

お知らせ1 : 
次回、第29回Alfresco勉強会は2015/08/26(水)です。参加登録はこちらからお願いします。発表します、こういう話が聞きたいです等、どしどしフィードに書き込んでください。

お知らせ2 : 
2015/07/06(火)、弊社においてミニセミナー「パターン別ドキュメント管理のキーポイント 〜Alfresco, NemakiWareなどを例として〜」が開催されます。一概に文書管理と言っても目的に応じていくつかのパターンがあり、それぞれにおいて必要とされる機能やシステム導入時に考慮すべき事項が異なってきます。本セミナーでは、AlfrescoやNemakiWareと言ったECM製品を例にいくつかのパターンの文書管理の勘所を紹介しますので、ご興味をお持ちの方は是非ご参加ください!

Alfresco勉強会#28 メタデータテンプレートの作り方について発表しました

こんにちは。てらしたです。

昨日6/24に第28回Alfresco勉強会が開催され、Alfresco Shareのドキュメントリストに表示される属性情報を条件によって切り替えるためのカスタマイズ(メタデータテンプレート)について発表しました。
せっかくカスタムモデルを作って属性情報を追加したのにコンテンツの詳細画面を開かないとその属性が見れないというのは不便、ドキュメントリストにも表示したい、といった要件を満たすためのカスタマイズです。
Evaluatorの定義の仕方や使い方はメタデータテンプレートだけでなく、インジケータやアクションのカスタマイズをする場合も参考になると思います。


今回の勉強会は私が知る限りたぶん過去最高に参加者が多く、質疑応答も今までで一番活発だったのではないかと思います。私の発表の中でも、参加者の方からの質問でメタデータテンプレートが検索結果画面のリストには効いていないという発見があったりしました(下調べ不足という話でもありますが・・・。すみません。)

さて、次回のAlfresco勉強会は8月26日(水)です。次回もたくさんの方のご参加お待ちしております。参加登録は以下のリンクからお願いします。

第29回Alfresco勉強会

こういう内容が知りたい、こんなところで困っているから教えてほしい、といった要望があればconnpassのフィードに投稿していただければと思います。そもそもAlfrescoって何ができるの?というところから教えてほしい、といった要望でもかまいません。もちろん発表も大歓迎です。

Friday, May 22, 2015

AlfrescoのZipダウンロード機能が文字化けで使えない場合の対処法

こんにちは。最近花粉症っぽい症状がぶり返しているおおたにです。同僚に聞いたところ、イネ科の花粉がこの時期に飛ぶらしいとのことで、近いうちにアレルギー検査をしてこの症状の原因を突き止めたいと思っています。

さて、今回はAlfresco 4.2系以降で利用可能な「Zip形式でダウンロード」機能に関して起こりがちな問題と解決方法について説明します。


「Zip形式でダウンロード」機能とは


「Zip形式でダウンロード」機能は、複数のフォルダやファイルを一括ダウンロードする機能で、選択したフォルダもしくはファイルをZip形式で圧縮してダウンロードします。Alfresco 4.2において実装された機能で、現行のAlfresco 5でも利用することができます。





Zip形式ダウンロードを行うとファイル名が文字化けして展開できないことがある


とても便利な機能なのですが、Windows 7(もしくはそれ以前)においては、ファイル名が文字化けして展開できないことがあるという問題があります。MBCSのファイル名、例えば全角文字を含むようなファイル名のものを「Zip形式でダウンロード」でダウンロードしてみましょう。

Archive.zipというファイルがダウンロードされるので、エクスプローラで開いてみます。すると、以下のように文字化けしてしまうことがあります。なお、Windows 8やMac, Linuxでは文字化けせず、Windows 7以前でのみ文字化けします。



これは、Alfrescoが生成するZipファイルでは格納されているファイル名がUnicodeで記録されているにも関わらず、Windows 7以前ではファイル名をShiftJISとして認識しようとしていることに起因します。Mac等で生成したZipファイルをWindowsで開こうとすると文字化けすることがあるのと同じ問題です。


2つのワークアラウンド


この問題、既にAlfresco JIRAに報告されていますが、Alfresco側で手当てする予定は無いようなので、クライアント側で対処する必要があります。対処法としては以下の2つがあります。

1. Unicodeファイル名に対応したアーカイバを利用する
 Zipファイルの展開にエクスプローラではなくUnicodeファイル名に対応したサードパーティのアーカイバ(7-Zip等)を利用することで、文字化けせず適切に展開することができます。

2. Windowsの修正プログラムを適用する
 どうしてもMicrosoft謹製のエクスプローラで開きたいという場合は、各クライアントPCにこちらの修正プログラムを適用することで、Unicodeファイル名を適切に扱うことができるようになります。

2.の修正プログラムを適用すると、先ほどのArchive.zipも文字化けせずに展開できるようになります。



本記事は以上となります。ファイル一括ダウンロードを利用したいという方は是非お試しください。


Monday, May 11, 2015

Zero-configuration CmisSync

We just developed a new feature in CmisSync: Zero-configuration

Until now, CmisSync users had to go through a 3-steps wizard to add each synchronized folder they need:



That's not needed anymore!

CmisSync can now figure out all of this when it is started for the first time, by contacting a management server. This management server knows what this user needs to sync where and with what synchronization settings.

That's right, the user does not have to do anything: Install, run, and you're done: Syncing starts immediately without a single click.

Benefits for the user:
  • Zero time taken,
  • Zero configuration mistakes,
  • All of the right folders synchronized at the right place.
Benefits for the I.T. department:
  • Less support calls from users,
  • Fine-tuned configuration,
  • Reproducible environments,
  • Controlled load on the servers.
Zero-configuration CmisSync requires CmisSync Business and works better with Single Sign-On. To take advantage of Zero-configuration CmisSync, contact us.

Tuesday, April 28, 2015

Eating spaghetti: Spoon or not?

To help your fork twirl spaghetti, do you use a spoon?

I had always been told that using a spoon is bad manner, and that Italian people would never do it. I recently discovered that my Italian friend, on the opposite, thought that only the French did not use a spoon.


I decided to do some research, and posted a questionnaire to Reddit SampleSize. 300 persons participated (you too, feel free to fill the questionnaire right now!), which makes it the largest spaghetti—spoon research ever published!


62% of the respondents have never used a spoon when eating spaghetti, while 17% ALWAYS use a spoon.

Here is a map showing countries where people sometimes use spoons, the greener the spooner:


(Maps should be taken with a grain of salt. Countries with 9 respondents or more are: Australia, Canada, France, Japan, Germany, Netherlands, Sweden, UK, USA)

What if your neighbour uses a spoon?

Reactions range from "I don't care" and "It is normal" to "It's offensive and disgusting" and "They are filthy casual":


Northern Europe is rather spoon-tolerant, but other countries less so:



Spoon: Formal or informal?

There is an extremely surprising antagonism:
- 2% use a spoon only in informal situations,
- 9% use a spoon only in FORMAL situations!

Let's focus on the formal/informal divide. Apparently, the spoon is considered formal in Poland/Denmark, and to a certain extent in Germany and North America. It is considered rather informal in the rest of the world:



A fine Finn respondent concludes this way: "[Using a spoon] is the proper way, although knife and fork is considered normal around here." You read it right. "Knife". That might be the topic of my next article.

I have made the raw data available, public domain.

Thursday, April 23, 2015

Alfresco勉強会#27で Alfrescoの主要機能についての紹介発表をしました

こんにちは。そうまです。

昨日、弊社オフィスにて第27回Alfresco勉強会が開催されました。

今までのAlfresco勉強会では「Alfrescoに興味はあるけど触ったことがない」という方や、「とりあえずインストールしてみたけど、何ができるのか良くわからない」という方が多かったので、今回私は「0からわかるAlfresco」というタイトルで、Alfrescoの主要機能をデモを交えザックリ紹介する発表を行いました。

ところが、こちらのBlogエントリーでも書かれているように、今回は参加者にAlfrescoを実際に使われているか、Alfrescoを詳しく知っている方が多く「発表内容の選択を誤ったかな?」と発表中は冷や汗をかいていました。

幸いなことに、主要機能を網羅するようにデモを行ったため、今まで触ったことがない機能についてのご質問のきっかけになったり、各機能の詳細なご質問に対して実際にその機能の操作を行いながら回答することができたので、本来の狙いからはズレたものの発表の意味はあったようでほっと胸を撫でおろしています。



具体的に機能を把握してもらう狙いでデモを多用しましたので、スライドだけではあっさりとした内容となっていますが、今後Alfrescoを使ってみようと思っている方は参考にしていただけると幸いです。


最後に2つおしらせがあります。

おしらせ1:

次回のAlfresco勉強会は6月24日(水)です。たくさんの方のご参加お待ちしております。参加登録は以下のリンクからお願いします。

第28回Alfresco勉強会

もちろん発表も大歓迎です。発表はできないけどこういう内容が知りたい、こんなところで困っているから教えてほしい、といった要望があればconnpassのフィードに投稿していただければと思います。


おしらせ2:

2015年4月27日(月) 19時〜20時、Alfrescoの基本的な機能や使い方についての少人数セミナーを開催いたします。
詳細や申し込み、お問い合わせは以下のリンクからお願いします。

基礎からわかるAlfrescoセミナー

ご都合が合えば、こちらもぜひご参加ください。