Wednesday, December 25, 2013

Alfresco Workdeskを触ってみよう

こんにちは。てらしたです。

先日、最近話題(?)のふるさと納税をやってみました。正直なところ特産品目当ての不純な動機だったんですが、やってみて気付いたのは寄附金(納税という名前が付いていますが実際は寄附になるみたいです)の使い途を指定できるということが意外に満足感をもたらしてくれるってことですね。自分が納めた税金が何に使われているかわからないという状況に比べて、すごく抽象的な表現になってしまいますが人の役に立った感が増すというか。僕は今回3つの自治体に寄附したんですが、全て子どもの教育に関する分野を選びました。過去の活用実績を見ると図書館の児童書コーナーを増設したとか、児童館に木製おもちゃを購入したとかいうものがあり、自分が寄附したお金がそういう風に使われていくんだなと想像できるというのはなかなか気持ちのいいものでした。完全に自己満足ですが。

さて、今回は前回の続きで、実際にWorkdeskを触っていこうと思います。

前回はWorkdeskをインストールしてログインするところまで確認しました。デモシナリオやWorkdeskの使い方の簡単な説明は、「Alfresco Workdesk Scenario Guide」というファイルに載っています。このファイルはログイン後、「文書化」というタブを開いたところにあるのでダウンロードしておくとよいと思います。

今回はその「Alfresco Workdesk Scenario Guide」のシナリオ(p.13〜)に沿ってWorkdeskを触ってみたいと思います。このシナリオはクレーム処理のワークフローで、顧客からのクレームが文書化され、Alfrescoに格納されている状態から始まります。その後、以下のような流れでクレームが処理されていきます。
  1. Workflow Start
    Post Office部門のユーザがクレーム処理のワークフローを開始する。
  2. Claim Processing
    Customer Service部門のユーザが内容を確認して、Technical部門またはBusiness部門に対応を依頼する。
  3. Technical Clarification / Commercial Clarification
    Technical部門またはBusiness部門でクレームが処理される。
  4. Solution Review & Claim Completion
    対応内容をCustomer Service部門でレビューし、顧客が満足していればワークフローが完了する。
それでは、1から順にやってみましょう。

1. Workflow Start


まずはPost Office部門のユーザとしてログインします。

ユーザ名:pou
パスワード:abs

「郵便局」というタブを開きます(日本語訳がイマイチですね・・・。元の英語がPost Officeなので仕方ないかもしれませんが)。「CLAIM.pdf」というファイルにカーソルを合わせて右クリックでコンテキストメニューを表示し、「起動ワークフロー(フォーム使用)」を選びます(この訳も「ワークフロー起動」とか「ワークフローを起動する」の方がしっくりきますね)。ちなみにここでアイコンをクリックするとファイルの内容を確認することができます。



ワークフロー選択画面で「クレーム対応」を選択します。




コメントと優先度を入力し、「起動」ボタンを押します。



これでPost Office部門のユーザの役割は完了です。ただ、この後Customer Service部門のユーザでログインすることになるのですが、Post Office部門のユーザとは見えるメニューや使用できる検索テンプレート(検索タブを開いたときに左ペインに表示されるメニュー)が異なるので、Post Office部門のユーザにはどのように見えているのか覚えておいていただければと思います。

2. Claim Processing


一旦ログアウトし、Customer Service部門のユーザとしてログインします。

ユーザ名:csu
パスワード:abs

ログインすると、Post Office部門のユーザとは見えているメニューや検索テンプレートの数が違うことに気付くと思います。これもWorkdeskの売りの1つで、ビジネスロールに応じてUIを変えることができるようになっています。この機能をうまく使うことで、そのユーザにとって必要なものだけ見せて業務に集中できるようにするということが可能です。

さて、ワークフローを進めるために「ケース管理」というタブを開きます。



説明およびタスクタイプが「Claim Processing」になっている、先ほど開始したワークフローのアイテム(上のスクリーンショットでは上から5番目)を右クリックし、「フォームを使用したステップの実行」を選択します(またはをクリック)。



必要事項を記入して「決定事項」欄でTechnical部門かBusiness(Commercial)部門のどちらに送るか選択し、「完了」ボタンを押します。今回はCommercial部門にしてみます。

3. Technical Clarification / Commercial Clarification


一旦ログアウトし、Business部門のユーザとしてログインします。

ユーザ名:bdu(Technical部門の場合はtdu)
パスワード:abs

同様に「ケース管理」を開き、アイテムを右クリックして「フォームを使用したステップの実行」を選択します(またはをクリック)。



必要事項を記入し、「完了」ボタンを押します。「商業面の明確化」というページタイトルが気になりますが、気にしないことにします・・・。ちなみに元の英語では「Commercial Clarification」になっていました。

4. Solution Review & Claim Completion


最後に再度Customer Service部門のユーザとしてログインします。

ユーザ名:csu
パスワード:abs

「ケース管理」タブを開きます。



説明およびタスクタイプが「Solution Review」になっているアイテムを右クリックし、「フォームを使用したステップの実行」を選択します(またはをクリック)。



必要事項を記入して「完了」ボタンを押します。「決定事項」は「Customer satisfied - problem solved」を選択します。

最後に、「ケース管理」タブのアイテムの説明およびタスクタイプが「Claim Completion」になるので、同じようにワークフローのステップを実行し、ワークフローを完了します。


以上でデモシナリオは終わりです。

途中から単にワークフローを回しているだけってかんじになってしまっていますが、このシナリオで出てきた画面以外も触ってみたり、裏側のリポジトリがどうなっているのかAlfresco ExplorerやAlfresco Shareで見てみたり、いろいろ試してみていただければと思います。

次回は手元のAlfrescoにWorkdesk用のサンプルアプリケーションをインストールする方法をご紹介します。

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