今回は初心にかえってAlfrescoのインストール方法について説明したいと思います。まずはインストーラ編ということで、インストーラを使ってAlfrescoをインストールしてみましょう。
Alfrescoインストーラをダウンロードする
Alfresco Community Editionのダウンロードサイトにアクセスします。Windows, Linux, Mac向けのインストーラが公開されていますので、目的のインストーラをダウンロードします(32bit版Windows用は"Custom Installs & Optional Modules"のリンク先からダウンロード可能です)。本記事執筆時点での最新バージョンは4.0.dですので、以下では4.0.dのWindows用インストーラを使って説明します。
インストーラを実行する
ダウンロードしたインストーラを実行します。まずはインストーラの言語を選択します。
ようこそ画面が表示されるので次に進み、インストールの種類を選択します。せっかくなので細かい設定を確認するために"アドバンスド"を選択してみましょう。
次に、インストールするコンポーネントを選択します。コンポーネント名をクリックすると簡単な説明が表示されるので必要なコンポーネントを選択します。以下、いくつかのモジュールについて説明を補足します。
- SharePoint : Alfrescoが疑似SharePointサーバとしてMicrosoft Office製品と連携するためのモジュール
- Web Quick Start : Alfresco ShareベースのWCMモジュール
- OpenOffice : PDF変換等を行うためのモジュール
インストール先フォルダを指定します。筆者は複数のAlfrescoをインストールしているので、インストールフォルダ名にバージョン番号を追加しています。
データベースサーバーのポート番号を入力します。基本的にはデフォルトのままでよいと思います。
Tomcatのポート番号を設定します。評価用途であればデフォルトのままでもよいかと思いますが、必要に応じて変更してください。なお、AJPポート入力欄の表示が切れてしまっていますが、ちゃんと設定できます。デフォルトでは8009に設定されています。
AlffrescoのFTPサービスポートを設定します。 AlfrescoはCIFS、FTP、NFS、WebDAV等のインターフェースをデフォルトで提供し、様々なアクセス方法に対応することができます。
RMIポート番号を設定します。AlfrescoはJMXに対応しており、JConsole等でリモートからサーバの状態を監視することができます。Enterprise版ではさらに、JMXインタフェースを通じてAlfrescoの設定を変更することもできます(しかもサーバ再起動の必要がありません!)。
管理者アカウントのパスワードを設定します。なお管理者アカウント名はadminとなっています。
SharePointプロトコル、OpenOfficeのポート番号を指定します。必要に応じて変更してください。
AlfrescoをWindowsサービスとして登録する際のスタートアップの種類を設定します。
以上で設定が終わり、確認画面で"次へ"をクリックするとインストールが開始します。以下の画面が表示されたらインストール完了です。
このまま"終了"をクリックし、Alfrescoサーバを起動して動作確認を行います。
動作確認をする
初回起動時はアーカイブファイルの展開等で時間がかかります。起動したら、Webブラウザで http://localhost:8080/share/ にアクセスしてみましょう。以下の画面が表示されたら、動作確認完了です。ユーザ名 admin と先ほど設定したパスワードを入力してログインし、Alfrescoを使ってみてください。
以上がインストーラを利用したAlfrescoのインストール手順です。インストーラを利用すると、他に必要なソフトウェアのインストールや、設定ファイルの編集などを行うことなく標準的なセットアップを行うことができます。
今回はWindowsについて説明しましたが、MacやLinuxでのインストールマニュアルやAlfrescoのユーザガイド等が弊社Webサイトからダウンロードできますので、こちらも参考にしてみてください。
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