会社のPCを新しいMacBook Proに変えてもらったので、開発環境や検証環境をつい最近整え直したんですが、あれ?こんなに簡単だったっけ?と結構意外だったものがあったので書いておきます。OpenLDAPをMac OSX 10.7(Lion)で起動するまでの手順です。で、次回とその次くらいに分けて、Apache Directory Studioで簡単なディレクトリデータベースを作って、AlfrescoでLDAP連携をする方法なんかを紹介できたらと思っています。
さて、OSXでOpenLDAPを起動する方法ですが、こちらのブログ(Starting OpenLDAP on Mac OS X Client)を参考にさせていただきました。
OSXにはもともとOpenLDAPがインストールされているので、手順は以下の3つだけです。
1. 管理者用のパスワード(rootpw)を作る。
2. slapd.confに1で作成したパスワードを設定する。
3. デーモンを起動する。
それでは、1つずつやっていきましょう。
1. 管理者用のパスワード(rootpw)を作る。
まずは管理者用のパスワードを作るためにターミナルからslappasswdコマンドを実行します。適当にパスワードを決め、2回入力するとSSHA形式(デフォルト)でエンコードされた値が生成されます。
$ slappasswd New password: Re-enter new password: {SSHA}ppY+cX47+R0Q37G1Rkc809pS+HDvseu3
2. slapd.confに作成したパスワードを設定する。
次に、1で作成したパスワードをslapd.confに設定します。あらかじめ用意されているslapd.conf.defaultをslapd.confとしてコピーしてから編集します。
$ sudo cp /etc/openldap/slapd.conf.default /etc/openldap/slapd.conf $ sudo vim /etc/openldap/slapd.conf
下から7〜8行目あたりにrootpwで始まる行があるので、そこに上記で作成したパスワードをコピペし、ファイルを保存します。
rootpw {SSHA}ppY+cX47+R0Q37G1Rkc809pS+HDvseu3
3. デーモンを起動する。
これでもう準備はできたので、デーモンを起動します。
$ sudo /usr/libexec/slapd -d 255
以下のようにnetstatで389番ポート(デフォルト)が使われていれば正常に起動しています。
$ sudo netstat -an | grep 389 tcp4 0 0 *.389 *.* LISTEN tcp6 0 0 *.389 *.* LISTEN
拍子抜けするほど簡単ですが、これで終わりです。
停止したいときは、デーモンを起動したターミナルでCtrl+cでOKです。
次回は、Apache Directory Studioを使って簡単なディレクトリデータベースを作成する方法を紹介したいと思います。
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