さて、本日はAlfresco 5.0.bでの追加機能について紹介します。Alfresco 5.0.bがリリースされたのは2014年10月なので少し遅くなってしまいましたが、気にせずいきましょう。記事を作成するにあたってはMac OS X 10.9.5にインストーラを利用してインストールしたAlfresco Community Edition 5.0.bを使用しています。
5.0.aがリリースされた際にも当ブログで新機能の紹介を行い、その際に4.2系と比較して主に「検索」と「プレビュー」が強化されたという風にご紹介しました。5.0.bではこの2点のさらなる強化が見られます。まずはこちらから確認していきましょう。
検索機能の強化(サジェスト、スペルチェック)
5.0.bにおける最大の変化として、インストーラに同梱されるSolrのバージョンが4系になりました(5.0.aの段階ではSolr1.4でした)。Solrのバージョンが上がったことによって、5.0.aで実装された検索フィルタはより高速になり、さらに管理者によって設定を変更・追加できるようになりました。検索結果右上の「検索マネージャ」をクリックすると、フィルタの管理画面に移動できます。
新規フィルタの作成画面はこんな感じです。フィルタ対象を細かく指定できるようになっています。
検索結果に対してフィルタを適用する場合にはURLが変わるので、よく使う検索条件をブックマークして使用することもできます。
入力途中での予測検索の性能も向上しました。5.0.aと比較するとスマートな表示となっています。
検索結果から続けて検索を行う場合に、入力途中の単語と一致する言葉を存在するコンテンツの名前や内容からサジェストする機能も追加されました。
検索結果が見つからないワードで検索した場合には、自動的に置換したワードで検索をする機能も備わりました。
検索結果でのプレビュー
検索結果のページから移動することなく文書をプレビューすることが可能になりました。検索結果のサムネイルをクリックするとプレビュー画面が立ち上がります。このプレビュー画面内での検索もできます。検索結果に対するアクション実行機能の実装と合わせて、検索がより使いやすくなりました。
その他に追加された機能も少し見てみましょう。
アクティビティの記録
ユーザのアクティビティとして「プレビュー」と「ダウンロード」も記録され、ダッシュレットに表示されるようになりました。これまでと比較すると件数が増えてしまうため、類似アクティビティは纏めて折りたたみ表示されるようになりました。新しいサイトダッシュレット
サイトの利用状況の分析に役立つ2つの新しいダッシュレットが追加されました。サイトのファイルの種類、特定の期間のコントリビュータの内訳をわかりやすいグラフで表示してくれます。今後はこのような分析機能もより強化されていくようなので、こちらも期待です。注意点
便利になった5.0.bですが、削除された機能もいくつかあります。Alfresco Explorerクライアント(いわゆるShareでない旧UI画面)はこのバージョンから利用できなくなりました。また、当記事で触れたように検索機能が強化されたのですが、インデックスシステムとしてluceneを利用するとこれらの機能を完全に利用することはできません。
詳しくはリリースノートをご覧ください。
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