今回はAlfrescoの新しいUIとして開発されているAlfresco Content Applicationをご紹介します。Alfresco Content Applicationは、Alfresco Development Framework(ADF)を使って開発されており、Alfresco上のコンテンツの操作に特化したUIとなっています。GitHubのページに記載されているコンセプトがわかりやすかったので引用しておきます。
The concept of this application is a simple user interface which makes accessing files in the Alfresco Content Services repository easy.Alfrescoは3.x以降、Alfresco Shareを標準のUIとして新機能の実装や既存機能の改善が行われてきました。その結果、機能が多くなり過ぎて全部乗せのようなUIになってしまっています。ダッシュボード、ブログ、Wiki、カレンダーやワークフローは使わず、コンテンツ管理機能だけ使いたいという場合にはShareではtoo muchなので、Alfresco Content Applicationをカスタマイズして使うというケースが今後増えてくるのではないかと思います。
Often Content Management systems provide more capabilities out of the box than most users need; providing too many capabilities to these users prevents them from working efficiently, so they may end up using unsanctioned file management solutions which presents a proliferation of content storage and collaboration solutions as well as compliance issues for organizations.
This application simplifies the complexity of Content Management and provides comprehensive extensibility features for developers, using the Alfresco Application Development Framework, to easily and quickly create custom solutions for specific user cases.
前置きが長くなりましたが、Alfresco Content Applicationを起動する手順をご紹介します。準備さえできてしまえば本当に簡単に起動できます。
まず準備として、最新のAlfrescoをインストールして起動します。現時点(2020年4月)では201911GAが最新のGA版なので、例えばこちらの記事を参考にしてもらえればと思います。
次に、Node.jsのLTS版(現時点ではv10かv12)をインストールします。以上で準備は完了です。
あとは、GitHubのプロジェクトをcloneして依存モジュールをインストールして起動するだけです。
git clone https://github.com/Alfresco/alfresco-content-app.git cd alfresco-content-app npm install npm start
起動したら自動的にブラウザでログイン画面が開くはずですが、開かない場合は以下のURLを手動で開いてみてください。
http://localhost:4200/
ログインしてサンプルサイトの文書ライブラリを開くと以下のようにフォルダやファイルにアクセスできると思います。
少し使ってみていただければ、コンテンツ操作に特化していてShareに比べてかなりシンプルなUIになっていることがわかるのではないかと思います。
コンテンツ操作に関しては、ファイル/フォルダのアップロードや検索もできますし、新規ボタンから「ライブラリの作成」でサイトを新規に作ってその文書ライブラリにアクセスすることもできます。ただ、サイトメンバーの管理はできないようなので、今のところはそれはShareからやるしかなさそうです。
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